梅雨の蒸し暑い日が続いております。
どんよりした毎日ですが、
あまり雨が降っていない気がします。
日曜日に鴨川を走りましたが、
鴨川は干からびていて、
淀んだところでは藻が発生していました。
皆さん、高温多湿、
脱水にお気を付け下さい。
さて、今日はピロリ菌の話です。
ピロリ菌の除菌が成功した患者さんから、
「もう胃カメラは受けなくてもいいのですか?」
とよくきかれます。
副作用がある除菌のお薬を飲んで、
ようやくピロリ菌がいなくなったのですから、
そのような気分になるのは当然です。
でも、厳密に言えば、
やはり1年に1回の割合で、
胃カメラが推奨されています。
それなら除菌してもしなくても、
結局年1回は胃カメラを受けなくてはならないし、
除菌した意味がないのでは、
と思われるかもしれません。
なぜ除菌しても胃カメラが必要なのでしょう。
まずはピロリ菌除菌の目的を思い出してください。
本当の目的は何でしょうか?
それは『胃がんの予防』です。
ピロリ菌に感染していると、
胃がんになりやすいことが
臨床研究で証明されています。
逆にピロリ菌がもとからいない方には、
胃がんになる確率はほぼゼロということも
分かっています。
それなのでピロリ菌がもとからいない方は、
少しくらい胃カメラを受けなくても大丈夫です。
またピロリ菌除菌をすれば、
胃がんの発生を抑えることができます。
(報告では1/3くらい?)
しかし、
ゼロにはなりません。
つまり発生率を下げるだけで、
やはり胃がんになりやすいことには、
変わりないのです。
それゆえに定期的な胃カメラは、
必要なのです。
最近ピロリ除菌後の方が、
胃がんで亡くなることが多く報告され、
問題視されています。
なぜでしょう?
ピロリ菌がいる方は胃がんのリスクが高いので、
必ず定期的に胃カメラを受けられます。
そのため見つかるときには、
早期胃がんで命に係わりません。
しかしピロリ除菌後には、
これで胃がんにはならないと勘違いされ、
定期的な検査をしなくなる方がおられます。
そのような方は、
具合が悪くなってから胃カメラを受けるので、
胃がんが見つかった時には進行がんの状態です。
つまり発生率は下がっているのですが、
進行がんで見つかることが多いため、
命に係わると考えられています。
医療者側は除菌が成功しても、
必ず定期的に胃カメラを受けるように、
患者様にお伝えしなくてはなりません。
同じ検査を受けるにしても、
がんができないに越したことはありません。
そのための除菌であることを忘れないでください。
ということで、
ピロリ除菌後も胃カメラは必要なのです。




