京都市の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科 吉岡医院

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ジオン注射(内痔核硬化療法)とは|効果・適応・痛み・費用を徹底解説

ジオン注射(内痔核硬化療法)とは|効果・適応・痛み・費用を徹底解説

ジオン注射とは、手術をせずに注射で内痔核を治す、痔の治療のひとつです。この記事では、ジオン注射がどのような治療なのかについて、メリットやデメリット、治療の流れも含めて詳しく紹介します。また、痛みや回復までの期間、料金、おすすめの人や向いていない人など、気になる点についてもわかりやすく解説します。

目次

ジオン注射(内痔核硬化療法)とは

ジオン注射(内痔核硬化療法)とは、「ジオン(ALTA)注」という薬剤を内痔核に注射し、痔に流れ込む血液量を減らすことで痔核を縮小・硬化させ、粘膜に固定する治療法です。注射は痛みを感じない部分に打つうえ、傷口からの出血もほとんどないため、精神的・身体的負担が少ないのが特徴です。ジオン注射は効果の持続が期待できる治療法ですが、生活習慣や排便状態などによっては、時間の経過とともに症状が再び現れることがあります。ただし、症状が再発した場合でも、再度ジオン注射による治療を行うことが可能です。

ジオン注射が適応となる内痔核

痔核には、直腸側にできる「内痔核」と肛門側にできる「外痔核」の2種類があり、ジオン注射が適応となるのは、内痔核です。肛門は、便やガスが漏れないように括約筋で閉じられていますが、これだけでは不十分なため、肛門周辺の粘膜に血管が集まって「肛門クッション」というやわらかな盛り上がりを形成し、肛門を閉じています。しかし、長年の便秘や下痢などで肛門への負担が重なると、肛門クッションの血流が悪くなり、うっ血して腫れ、肛門の外にはみ出たり、出血したりしてしまうのです。これが、痔核ができる仕組みです。ジオン注射では、この痔核に直接薬剤を注入し、症状を改善します。

ジオン注射のメリット

ジオン注射の一番のメリットは、手術をしなくても内痔核の治療ができる点です。切開をしなくても治療できるため、痛みや出血がほとんどなく、患者様の身体的・精神的負担を軽減できます。また、日帰りで治療できるため、仕事や日常生活への支障が少ないのも特徴です。治療は保険適用のため、費用の心配が比較的少ないというメリットもあります。心臓や脳の疾患などで、抗凝固薬や抗血栓薬を服用中の方は、手術をする際に休薬する必要がありますが、ジオン注射なら休薬せずに治療が受けられるため、安心です。

ジオン注射のデメリット

ジオン注射の治療を行うと、一時的に発熱や肛門の違和感、排便がしにくいといった副作用が出るケースがあるため注意が必要です。副作用は長期間続くことはほとんどありませんが、心配な方は事前に医師に相談することをおすすめします。また、外痔核や重度の内痔核には処置できません。このほか、妊娠中の方や授乳中の方も、治療は受けられません。くわえて、ジオン注射は高度な技術が必要なため、処置を行う医院やクリニックが限られているといったデメリットもあります。

ジオン注射の治療の流れ

ジオン注射の治療を行う際は、事前に診察や検査を行って、治療適応かどうかを慎重に判断しなければいけません。ここでは、ジオン注射の流れや処置後の注意点について、解説します。

事前受診・検査・適応判断

ジオン注射を行う前に、診察で痔核の種類や大きさ、進行度を確認し、ジオン注射が適応できるかどうかを判断します。また、症状がほかの大腸の病気によるものではないかを調べるために、血液検査や大腸検査といった各種検査も不可欠です。事前の診察と検査で、ジオン注射での治療が有効であると判断できれば、治療内容や注意点などを詳しく説明したうえで、処置日の予約を行います。

処置当日の流れ

まずは局所麻酔を行い、麻酔が効いてきたらジオン注射の治療を開始します。注射はひとつの痔核に対して4ヶ所に分割して実施するのが特徴です。複数の痔核がある場合は、それぞれに注射します。注射自体にかかる時間は、15~30分程度です。注射後は安静にして、経過観察を行います。痛みや出血がないかを確認し、問題がなければその日のうちに帰宅できます。処置当日は、安静にして過ごしましょう。

処置後の生活上の注意点

ジオン注射をしたあとは、体内の薬剤を排出するために、水分をしっかりとってください。治療当日はシャワーで済ませ、湯船につかって体を温めるのは避けてください。また当日は、無理な排便はできるだけ避けてください。翌日以降は、あまり力み過ぎないようにゆっくり時間をかけて排便します。スムーズな便通のために、繊維質の多い食べ物を摂取し、アルコールは、できるだけ控えましょう。治療から数日間は、激しい運動や長時間の座り仕事は避けてください。数日かけて体を労わりながら、少しずつ日常生活へと戻していきましょう。

ジオン注射の痛みはどれくらい?

ジオン注射の治療を受けたいけれど、痛みがどれくらい強いのか不安に思う方もいるのではないでしょうか。そこでここからは、ジオン注射の処置中および処置後の痛み、痛みがどの程度続くのかについて解説します。

処置中の痛み

ジオン注射を行う内痔核には、痛覚を感じる神経がないため、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。処置は肛門鏡を挿入して行いますが、事前に局所麻酔を行うため、器具を入れられる痛みを感じることも少ないでしょう。万が一処置中に痛みを感じた場合でも、静脈麻酔で痛みをコントロールできるため、安心です。

処置後の痛み

処置後は、肛門付近に軽い違和感や痛みが生じることがありますが、翌日には消失しているケースがほとんどです。長くても、数日の内には解消されるでしょう。また、処置の翌日の排便時に多少痛みを感じる場合があります。不安な方は医師に相談して、事前に頓服や便を柔らかくする薬を処方してもらうとよいでしょう。

痛みが続く期間の目安

ジオン注射後の痛みは、ほとんどは翌日から数日以内に解消されます。また、注射によって痔が固くなるため、1~2週間程度は、排便時に引っかかる感じや違和感が出るケースもあります。もしも数日たっても痛みが引かない場合は、炎症などが起きている可能性もあるため、すぐに医師に相談しましょう。

ジオン注射のダウンタイムと回復の目安

ジオン注射の処置後は、2日程度は自宅で安静に過ごしましょう。入浴や排便は、翌日から可能ですが、アルコールや刺激物は、なるべく控えましょう。処置の2日後からは、普段通りの生活を送っていただけますが、激しい運動や長時間座り続ける作業は避けてください。処置後1ヶ月程度経てば日常生活での制限がなくなり、これまで通りの生活を送っていただけるようになります。

ジオン注射で内痔核が改善するまでの期間

ジオン注射で内痔核が改善するまでの期間は、おおむね1~3ヶ月程度です。
注射後は多少の痛みや出血が見られることがありますが、多くは翌日には解消し、出血も数日すると治まってくるでしょう。また、処置後は徐々に痔核が小さくなり、痔核を支えていた組織も本来の位置に戻るため、脱出しなくなり肛門周辺の腫れも治まってきます。
診察で痔核が退縮したことが確認できれば、治療終了です。処置から治療終了までの期間は、個人差があります。

ジオン注射の費用

ジオン注射の費用は、医療保険が適用されます。症状によって負担額は変わりますが、片側・1ヶ所の治療の場合、3割負担ではおよそ2万円程度です。これにプラスして、初診代・事前検査代・薬代などが、数千円ほど必要になります。
診断の結果、ジオン注射以外に手術が必要と診断された場合でも保険適用となるため、経済的負担も少ないでしょう。また、ジオン注射は正式な術式名を「内痔核硬化療法(四段階注射法)」といい、診療報酬上は手術として扱われるため、加入している生命保険によっては手術給付金が下りるケースがあります。

ジオン注射がおすすめなのは、以下のような方たちです。

  • 座薬や軟膏では内痔核の症状が改善しない方
  • 長期の休みが取れない方
  • 痛みや出血を抑えた治療を希望する方
  • できるだけ早期に回復したい方

ジオン注射は日帰りで行えるため、仕事や育児などで長期休みが取れない人は、入院が必要な手術よりもジオン注射の方が適しています。また、手術に比べると出血や痛みが少ないため、できるだけ身体的・精神的負担を抑えた治療を希望する方にも向いています。

ジオン注射が受けられない人

以下に当てはまる方は、ジオン注射による治療は受けられないため注意が必要です。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 小児
  • 放射線治療の既往歴がある方
  • 透析を受けている方
  • 潰瘍性大腸炎の方
  • 全身の健康状態が良好ではない方

ジオン注射が受けられない場合は、ジオン注射以外の適切な治療を実施していきます。また、ジオン注射は内痔核に効果的な治療のため、外痔核の方には使用できません。外痔核の治療は、軟膏や内服薬などの保存的治療を行うのが一般的です。

ジオン注射で内痔核を改善したい方は早めに医療機関へ相談を

痛みや出血が少なく、日帰り治療が可能なジオン注射は、治療の負担をできるだけ抑えたい方や、内痔核を早く改善したいという方におすすめです。内痔核は放っておいても治ることはなく、症状がどんどん悪化するケースもあります。気になる症状がある場合は、我慢せず早めに医師の診察を受けましょう。当院では、日帰り治療のジオン注射をはじめとする、さまざまな痔疾患の診察・処置を行っています。患者様の症状や健康状態、ライフスタイルに応じた治療を提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。詳しくは、吉岡医院のホームページをご確認ください。