京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
※令和5年7月より木曜日は
 休診日となりました
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ジェネリック医薬品

2012年4月2日

4月になりました。
まだ少し肌寒いですが、桜も少しずつ咲いてます。
これから満開の桜を見れば、気分も一新されますね。

このブログも今回で50回になりました。
楽しんでおられる方もそうだない方も、
反響は何一つありませんが、ありがとうございます。

少し堅苦しい話ですが、
この4月より診療報酬改定が、一部行われました。

国の政策として、財源不足より医療費抑制へと働いています。
そのひとつとしてジェネリック医薬品の推進があげられます。
ジェネリック医薬品というのは後発医薬品のことです。

もともとの先発医薬品は、大手製薬メーカーが、
長い月日をかけて研究、開発し売り出した
オリジナル医薬品のことです。

こういった先発医薬品は、
開発費や臨床試験など費用がかかっているため、
薬価が高く設定されています。

それの特許が切れた後に、
同じ薬品成分で作っているのがジェネリック医薬品です。
開発費がかかっていないため、安価に供給することができます。

皆さん聞いたことがある、「ガスター」を例にとると
「ガスター」は「ファモチジン」という一般医薬品名で、
ジェネリックは何十種類と出ています。

そのため当院でも今まで「ガスター」として指定していた物を、
これからは一般名である「ファモチジン」として処方するようになります。

処方箋を提出した調剤薬局によって、ガスターが処方されたり、
ジェネリックが処方されたりするのです。
薬局にとっても同じお薬なのに名前が違うだけで、
何十種類も在庫としておく必要がなくなるメリットがあります。

「本当にジェネリックは、先発医薬品と同じ効果があるのか?」
という議論もあります。
成分は同じでも、錠剤にする固める成分が異なっていたり、
製造過程が必ずしも同一でなかったりすることもあるようです。

例えると、
同じえびのてんぷらを食べるにしても、
中身のえびは同じでも、衣が違うと味も変わるのではないか
ということです。
確かに家で作るてんぷらと、高級料亭で食べるてんぷらでは、
違う気もしますが、薬はどうなんだろう?と思います。

医師がこの薬は先発品が信頼できていい、とか
患者さんが、高くても先発品が安心というのであれば、
今までどおり先発品を指定してお出しすることもできます。

皆さんはどちらがいいと思われますか?
私は今までは効果や安全性が確かな先発医薬品を
優先的に使ってきましたが、
患者さんからジェネリックを希望されることも多くなりました。

国が推進する以上は、医療費抑制のため、
または患者さんの経済的負担を軽減するため、
ジェネリックの使用を増やしていく方が良いのではと考えております。

また皆さんのご意見をお伺いできれば幸いです。

国の政策や方針により、クリニックも少しずつ姿を変えていきます。
当院は、患者さんを中心としたよりよい医療が提供できるよう
今後も努力してまいります。

今年度もよろしくお願いいたします。