京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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新しいPPIが発売されました

2015年2月28日

2月も今日で終わり。

少しずつですが、
春が近づいてくる予感がする
今日この頃です。

さて、先日、
新しい胃薬が発売になりました。
PPI(プロトンポンプ阻害薬)の一つで、
「タケキャブ」という名前です。

これまでのPPIには、
先発品で4種類ありました。

タケプロン
オメプラール
パリエット
ネキシウム

です。

よく使われる胃薬なので、
聞いたことがあるかもしれませんね。
これらのお薬は胃酸を抑える作用があります。

逆流性食道炎や胃潰瘍の治療で、
胃酸を抑えるお薬が効くのは、
皆さんもご存じのところです。

古くは「ガスター」に代表される、
H2ブロッカーというものがありましたが、
現在ではより胃酸を抑える作用の強いPPIが、
大変よくつかわれています。

前述の4種類は、
各メーカーで効果に違いはあるのですが、
おおよそ「どんぐりの背比べ」でした。

つまり、医師の好みで選ばれているだけで、
どれを使っても効果はあまり変わらず、
という認識でした。

それが、今回登場した「タケキャブ」は、
明らかに今までのものより、
効果が上だというのです。

「タケキャブ」は武田薬品から発売されているのですが、
今まで出していた「タケプロン」より、
効果が上回るデータを出しているのです。

自社製品と比較して効果が高いとなると、
何となく本当のような気がします。

これまではほとんどが、
他社のPPIと比べて少し効果が高いというものでしたから、
どのメーカーも自分の所が1番といっていたのです。

それではどれが本当に1番なのか、
それとも本当は全く差が無いのか、
判断できないですね。

ということで、
もしタケキャブが本当に効果が高ければ、
今までの4剤は淘汰されてしまうかもしれません。

これは大事件です。

武田以外の製薬メーカーは、
戦々恐々としているかもしれません。

タケキャブを使えば、
ピロリ菌除菌率も高くなるのでは、
といわれています。

これからいくつか講演会等で、
情報収集を行いたいと思っています。
思いがけない副作用があってはいけませんからね。

また新しい情報があれば、
このブログで紹介いたします。

現在のPPIで症状が改善しない方には、
いいお知らせになるかもしれませんね。