医療法人博侑会 吉岡医院
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30代でも大腸ポリープが時々あります

2019年11月7日

11月に入り急に寒くなってきました。
日中はまだまだ暖かいのですが、
朝晩は薄手のコートも欲しくなります。

 

このところ、風邪の患者様と
インフルエンザの予防接種で、
医院には多くの方が来られています。

 

今年のインフルエンザは
9月にちょっとした流行もあり、
皆さんの意識も少し高いようです。

 

今のところワクチンの不足はあまり無いようです。
当院でもあまりお待たせすることなく、
希望されればすぐに接種できている状況です。

 

ただ医院への入荷数は、
例年の使用実績で決まっておりますので、
今のペースで行くと早く無くなるかもしれません。

 

接種ご希望の方は、
あまり打つタイミングを考えず、
早めに実施されることをお勧めいたします。

 

また13歳未満の2回実施が必要なお子さまは、
流行が始まる前に済ませるように、
早めのご準備をお願いいたします。

 

 

 

 

さて、
今回は若い方の大腸ポリープや
病気について少しお話したいと思います。

 

 

当院は肛門外科も標榜しているため、
20代や30代といった比較的若い方の、
痔の患者様がよく受診されます。

 

そのような方の多くは、
内痔核や裂肛(肛門が裂けて出血する)といった、
よくある肛門疾患の患者様です。

 

しかしながら、
時折本当に痔や肛門疾患が原因の
出血だろうかと思うときがあります。

 

例えば思っていた痔や裂肛が、
実際には大したことがなかった時です。

 

その時は一回立ち止まって、
考える必要があります。

 

 

年齢からして可能性は低いのですが、
直腸やS状結腸にポリープをはじめ
何らかの病気があるのでないかということです。

 

ごくまれにですが、
実際に30代でもポリープなどの
病変が認められることがあります。

 

 

最近のことですが、
このような患者様がおられました。

 

30代後半の男性の方です。
3週間前より便に血液のような赤いものが
付着するとのことで来院されました。

 

肛門からの診察では痔核ははっきりせず、
出血源が見当たらないことから
後日大腸カメラを行いました。

 

すると直腸に近いS上結腸に、
大きさ15㎜ほどのポリープを認めました。

 

大腸ポリープは通常10㎜くらいになると、
中にはがんのものが混じってくるとされています。
15㎜というと比較的大きいので、
内視鏡で見たときにはかなりドキッとします。

 

当院で治療できるかどうかの大きさですが、
安全に治療できる条件が揃っていましたので、
十分注意しながら切除しました。

 

その後出血などの合併症もなく、
治療はうまくいきました。

 

幸いこのポリープにがん細胞はなく、
良性の大腸ポリープとして治癒されました。

 

 

この方は最初から大腸カメラを受けるつもりで、
当院受診されましたので、
このようにいい結果が得られました。

 

しかし症状が軽微だからと、
検査を受けないで何年も放置したら、
見つかった時にはがんということもあります。

 

 

また以前の患者様では
このような患者様もおられました。

 

この方は30代前半の女性の方でしたが、
排便時に出血があり受診されました。

 

肛門の診察で裂肛があったので、
これが原因かと思われましたが、
直腸にも少量の血液を認めました。

 

通常裂肛では排便時に、
肛門の外側に出血することが多く、
直腸側に血液が流れることが少ないので、
後日大腸カメラを実施しました。

 

すると、肛門鏡では見ることのできない
少し奥の直腸に大きなしこりを見つけ、
そこからの出血と判明しました。

 

内視鏡では切除できない大きさでしたので、
病院へ紹介し手術を行っていただきました。

 

この方はカルチノイドという珍しい病気でしたが、
悪性の病気で少し進行した状態でした。

 

30代前半の女性となると、
さすがに大腸カメラを行うか迷うところですが、
受けていただいて良かったと思っています。

 

 

最後にもう一方、
ご紹介します。

 

この方は30代後半の女性の方でした。

 

1か月前からお腹が張り便がスッキリ出ない、
半月前からは排便時に出血すとのことで
当院を受診されました。

 

肛門診察で裂肛があり
出血源の可能性がありましたが、
便秘もあるとのことで大腸カメラを行いました。

 

大腸カメラを行いますと、
S状結腸というところに大きなしこりあり、
カメラが通過できないほど狭くなっていました。

 

それは進行した大腸がんでした。
便秘と出血の原因はここだったのです。

 

この方は急いで大学病院に紹介しましたが、
すでに転移があり、手術後の抗がん剤も含め
かなり大きな治療が必要となりました。

 

 

このような患者様は若くして病気になる、
一般的には少ないケースではあります。

 

しかし、
病気はきっちり年代で分けられるものでもなく、
30代だから大丈夫ということも言えないです。

 

過度に心配する必要はありませんが、
やはり症状に応じた診察や検査が、
必要だと思われます。

 

 

皆様も上記のような症状がありましたら、
痔かもしれないと言って放置せず、
専門科を受診されてください。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博