京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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今年も1年間お世話になりました

2019年12月27日

今日は12月27日です。

 

あっという間に今年も終わりですね。
本当に1年たつのは早いです。
早いと分かっていても早いですね。

 

皆様にとって、
今年はどんな1年でしたでしょうか?

 

早いといっても1年はやはり長いので、
色々あったのではないでしょうか。

 

 

 

 

歳のせいでしょうか…。

 

1年前のことが思い出せません(笑)
思い出すのは半年前くらいまでです。

 

私が今年一番変わったと思われることは、
地区医師会(西陣医師会)の仕事が、
大変多くなったということです。

 

今年6月に理事会の改選がありました。

 

私は今年6月までは「庶務担当理事」という肩書で、
月に1回京都府医師会での会議に出席し、
その報告を理事会で行っていました。

 

会議では政策がらみの議題も多く、
政治に疎い私にとっては、
ちょっとしたプレッシャーになっていました。

 

そして6月に2年間の任期が終わり、
一安心となるはずのところが、
大変ありがたいことですが、
今期の理事に再選されました。

 

立候補したわけではありません。
次期の会長から電話がかかってくるのです。

 

今度の担当は、
「保健」「健診」「在宅医療」です。

 

これは大変広い範囲をカバーする役職で、
関連する仕事が一気に増えました。

 

出席した会議の数はこの半年間に、
それまでせいぜい5件程度だったのが、
30件近くになりました。

 

大体週に1~2件の会議が昼から入りますので、
診療が終わるとお昼ごはんを食べる間もなく、
会議や次の仕事にかかることが多くなりました。

 

「私の自由を返せ~!」と
日々心の中でつぶやいています(笑)

 

そんな中、京都府医師会で
胃がん検診を担当されている理事の先生から
ある日連絡を頂きました。

 

要件は2か月に1度行われている、
「胃がん検診委員会」の
委員になってくれないかということでした。

 

 

これは私の本職でもあるので、
二つ返事でオッケーを出しました。

 

しかし後日
私が担当している「特定健診委員会」と
開催日時が被っていることに気づきました。

 

私は胃がん検診の理事の先生に
お詫びのメールを入れ、
今期からいろんな会議に呼ばれて苦労していると、
多少不満を交えながら現状を伝えました。

 

そうするとその先生から、
「仕事は楽しんでやらないといけないよ、
特定健診にもいろんな問題があるからね」
と言われました。

 

よく考えれば、
私は会議に出て居眠りしてるだけですが、
その先生は会議を企画し資料を作成し
当日は司会を務められていました。

 

また胃がん検診のみならず、
在宅医療や地域医療といった、
非常に重要で難しい分野の担当理事を
併任されていました。

 

私が、
「どうしてそんな大変な仕事ができるのですか」
的な内容の質問をすると、
その先生は
「今やっている仕事が楽しくて仕方がないんです」
というような返事が返ってきました。

 

私は驚きました。

 

医師会の仕事の大半はボランティアで、
仕事の内容も決して簡単ではなく、
できれば避けて通りたいものもあります。

 

その先生も普段は内科医として、
診療され往診もされている
とても患者さん思いの熱心な先生です。

 

私はその先生の仕事に向き合う姿勢が
どうしてこれほどまでに素晴らしいかを知りたくなり、
無理を言ってお食事にお誘いました。

 

そして来年早々に実現することになりました。

 

とても気さくな先生なので緊張はありませんが、
私はその先生の爪の垢を煎じて
一杯飲んで来ようと思っております。

 

その先生がお持ちの信念みたいなものを探り、
私にもできるものでしたら、
取り入れてみたいと考えています。

 

 

とりとめのない話をすみません。
今年最後なのでご容赦ください(笑)

 

 

また最近のこんなことがありました。
これはどちらかというと
仕事をやっていてうれしく感じた出来事です。

 

 

私が医師駆け出しのころにお世話になった
大学の外科の診療科長の先生が、
私のところに大腸カメラを受けに来られました。

 

今はご高齢になられましたが、
とある病院の顧問としてして、
今でも臨床に携わっておられます。

 

 

私はあまりにも恐れ多いので、
「私でよろしいでしょうか。」と
思わず尋ねました。

 

当院にこられたいきさつは、
現在ご勤務されている病院の消化器の部長先生が、
私が以前一緒に働いたことがある先生で、
その先生が勧めてくれたそうです。

「もちろん、お願いするよ」と言われました。

 

私は医院をあげて、
その先生の大腸カメラを行いました。

 

今までで一番緊張した検査となりましたが
幸い大きな病気はなく、
検査は無事に終了しました。

 

検査の時に小さなポリープが見つかり、
「このポリープは放置でも恐らく一生大丈夫ですが、
念のために切除しましょうか」と尋ねると、

 

「私の老い先が短いということか?」
と言われました。
なかなか鋭いところを突かれます。

 

また終了後、
「先生お上手やね、苦痛はなかったよ」と
おほめいただきましたので、
「腸の並びが入りやすくなっておりましたので」と応えると、
「つまり単純っていうことか」とおっしゃっていました。

 

そのようなことを言われながらも、
先生のお役に立てたことや僅かな恩返しができ、
大変うれしく思ったのでした。

 

後日わざわざお菓子を送っていただき、
感謝のお手紙まで添えられていました。

 

雲の上の様な偉い先生でも、
基本はとても謙虚で思いやりがあることに
改めて尊敬の念を抱きました。

 

手紙には私と職員に対する感謝と、
送ったお菓子の1つは、
必ず職員の方に上げてください、
(君が2つとも食べてはならない)
という趣旨の内容が書かれていました。

 

 

 

このようにいろいろあった1年も、
明日の診療で終わりです。

 

そして
来年は私個人として開業10年を迎えます。

 

普段の診療でも医師会の仕事でも、
もう少し人の役に立つような人間になれるように
努力したいと思っております。

 

 

本年も1年間ありがとうございました。

 

それでは皆様、
良いお年をお迎えください。

 

 

 

吉岡医院  吉岡幹博