医療法人博侑会 吉岡医院
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胃カメラの時に腹部エコーも受けたほうがいい理由

2022年4月27日

GWが近づいてきました。

3年ぶりに外出制限のない大型連休、
皆様はどこかお出かけされますでしょうか。

当院は今年は暦通りで診療いたします。
GWの中日でも診療しておりますので、
何かございましたらご連絡ください。

 

 

さて今回は
胃カメラと腹部エコーの関係性について、
簡単にご説明いたします。

 

当院では毎日、
超音波の検査や内視鏡検査を
枠を設けて行っております。

 

患者様が胃カメラをご希望で予約されたときには、
当院では腹部エコーをお受けになるか伺っています。

また胃の具合が悪くて胃カメラを受ける際には、
多くの場合腹部エコーを一緒に受けてもらています。

腹部エコーと胃カメラはとても相性がいいのです。

 

その一番の理由はといいますと、
胃カメラと腹部エコーでは、
対象となる主な臓器が異なるからです。

 

胃カメラでは
食道や胃や十二指腸の病気はわかりますが、
胃の周辺の臓器のことはわかりません。

一方腹部エコーでは、肝臓、胆のう、膵臓など、
胃の周りの臓器については診断できるのですが、
胃の病気などはあまり詳しくはわかりません。

 

これはエコーの特性によるものです。

エコーは塊の臓器(肝臓や腎臓など)や、
水分ので満たされている臓器(胆嚢、膀胱など)に、
優れた描出能を持っています。

しかしながらエコーは空気に弱く、
胃や腸など内部に空気のある管の臓器は
基本的には詳しく観察することができません。

ということで、
胃カメラは食道や胃の中の病気、
腹部エコーは胃の周りの臓器の病気と、
お互いの守備範囲がちょうど裏表になるのです。

野球でいうと、
内野と外野といったところでしょうか。

 

具体的には胃カメラで調べる臓器は、
主に咽頭喉頭、食道、胃、十二指腸です。

腹部エコーで調べられる臓器は、
肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、脾臓、
膀胱、前立腺、子宮などです。

 

例えば患者様が、
「胃が痛いの胃カメラを希望します」と言われても、
本当にその痛みが胃が原因かどうかはわかりません。

胆石や膵臓の痛みのこともあります。

もし胃カメラだけで終わっていたら、
胃の周辺の臓器が原因の場合は発見できず、
異常なしとなってしまいかねません。

そういう意味でお互いに補っていて、
胃カメラと腹部エコーを行うことで
過不足なく調べることができます。

 

そのほかの理由として、
腹部エコーも胃カメラも、
絶食で行う検査ということです。

胃カメラはもちろん絶食で検査しますので、
腹部エコーにとっても条件があっているのです。

また、腹部エコーは基本的に無害であること、
放射線のように人体に有害な物質が出ることもなく、
胃カメラのように負担が多い検査ではありません。

 

そして費用が比較的安価でできるとこも、
お勧めのポイントです。
(3割負担で1500円くらい)

それでいて腹部エコーでは、
以下の病気を発見する可能性があります。

【腹部超音波検査により見つかる病気】
脂肪肝、慢性肝疾患、肝細胞がん等の肝腫瘍、
胆嚢ポリープ、胆嚢結石、総胆管結石、胆嚢腫瘍、胆管がん、
膵がん等の膵腫瘍、脾腫、脾腫瘍、
腎結石、腎腫瘍、水腎症、副腎腫瘍、腹水など

これらすべてを完璧にとらえることはできませんが、
重大な病気も多数含まれているので、
腹部エコーも重要な検査であることは間違いありません。

 

腹部エコーが優れた検査である一方、
弱点もあります。

腸管ガスが多いとその奥の臓器が見えませんし、
内臓脂肪が多くても見えにくくなります。
一番影響を受けるのは胃や大腸の裏にある膵臓です。

また体型にも影響を受けます。
一概に痩せている方はきれいに見えることが多く、
太っている人では見にくいことが多いです。

この様に人により観察が難しいこともありますが、
やはりやらないよりはやった方がいいと思います。

 

以上より、
胃カメラ時に腹部エコーを一緒に行うのは、
とても意義があることだと思っております。

胃カメラを受けられる際には
皆さんもご検討されては如何でしょうか。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博