京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
※令和5年7月より木曜日は
 休診日となりました
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ようやく桜の季節ですね

2024年4月7日

新年度が始まりました。

少し遅れていた桜の開花も少しずつ進み、
エリアによる差はありますが、
満開の桜が見られるようになりまいした。

今週あたりお花見に行かれる方も
多いのではないでしょうか。

京都の桜の名所は
どこも観光客でいっぱいのようです。
私は近場の鴨川で楽しみたいと思います。

皆様もお気をつけてお出かけください。

 

 

さて、
4月になると医療の制度も
少し変わることが出てきます。

今年は2年に1度の診療報酬改定の年、
通常は4月1日から新たな診療報酬の体制が
スタートするところです。

しかし今回の新しい診療報酬が実施されるのは、
なぜか6月からです。
今回の診療報酬は大幅な改定が行われたので、
準備期間を設けているのかもしれません。

 

そんな中でも
4月1日から変わったことがあります。
新型コロナの関連事業です。

昨年5月に5類に移行後も、
医療機関においてはコロナ関連で、
様々なルールや加算がありました。

例えば行政がコロナでの入院の調整や、
高齢者施設などの支援を行ってきました。

コロナに対応する医療機関も、
行政が「外来対応医療機関」を指定し、
そこで検査や治療を行っていました。

4月からは指定医療機関の制度はなくなり、
どこの医療機関でも診療を行う、
通常のモードに戻るとのことです。

皆様に最も影響があるのは、
コロナの抗ウイルス薬だと思います。

当初は無料で処方されていたコロナの抗ウイルスも
支援策の見直しが行われた去年10月からは
3割負担で9000円の自己負担が求められていました。

これでも「高いな~」と思って、
症状の軽い方や基礎疾患の無い方は、
内服を我慢された方もおられると思います。

私も患者様から相談された際には、
9000円という高額の負担を考えれると
積極的には勧められなくなりました。

これでも金額の一部は公費負担で、
本来の薬価に比べると、
国が費用を軽減していました。

それが4月からは公費負担が終了し、
自己負担額が本来の金額となります。
自己負担額は薬の価格によって変わります。

現在3種類の内服薬がありますが、
それぞれの金額は以下の通りです。

 

製品名  ラゲブリオ          ゾコーバ          パキロビット
3割負担  約29,000円  約16,000円  約30,200円
1割負担  約10,000円  約5,500円     約10,050円

 

この様に内服するには
恐ろしく高額の費用が掛かります。
とても気軽には内服できない値段です。

半年くらい前には無料だったお薬です。

ポストコロナになった現在、
国はコロナ禍の頃とは掌を返すように、
診療報酬のコロナ対策費用を削減してきました。

入院調整や相談窓口など、
コロナに関する行政のサービスも、
4月からは一斉に終了しています。

もうコロナは一般の感染症と同じ扱いです。
インフルエンザと同じと
考えてもらていいと思います。

皆様もコロナにかからないように、
特に基礎疾患のある方ご高齢の方は、
お気を付けいただきたいと思います。

 

それでは皆様、
まだまだ寒い日もあると思いますので、
風邪などには気を付けていただき、
爽やかな桜の季節をお過ごしください。

 

吉岡医院  吉岡幹博