京都市の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科 吉岡医院

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2型糖尿病とは?初期症状や原因、治療法・予防まで解説

2型糖尿病とは?初期症状や原因、治療法・予防まで解説

生活習慣病として知られている2型糖尿病は、放置すると進行し、最悪の場合命にかかわる合併症を引き起こすケースもあります。2型糖尿病を予防・治療するには、病気について正しい知識を身につけることが大切です。今回は、2型糖尿病について、主な症状や原因、検査方法や治療方法について解説します。治療薬の種類や予防法についても紹介しますので、参考にしてください。

目次

2型糖尿病とは

2型糖尿病は、糖尿病のなかでも一番発症率の高い疾患で、生活習慣病として広く認知されています。糖尿病は、膵臓から生成されるインスリンが少なくなったり、働かなくなったりすることで、血液中の糖が増えて血糖値が高くなり、さまざまな合併症を発症する病気です。糖尿病は発症の原因によって「1型」「2型」のほか、妊娠中に発症する「妊娠糖尿病」に分類されています。1型糖尿病と2型糖尿病では、以下のような違いがあります。

1型糖尿病 2型糖尿病
発症する原因 自己免疫疾患 遺伝的要因+生活習慣
体内のインスリンの状態 ほとんど生成されていない 生成されているが十分に働かない
発症年齢 10~15歳の思春期 40代ごろから年齢とともに増加

1型糖尿病は、免疫システムの異常によってインスリンを生成する膵臓のβ細胞が攻撃・破壊されてしまうため、体内でインスリンがほとんど作られなくなります。一方、2型糖尿病はインスリン自体は作られているものの、その働きが不十分な状態です。また、発症年齢にも大きな違いがあり、1型は思春期が発症のピークと言われているのに対し、2型は40代以降に多くみられます。

2型糖尿病の主な症状

2型糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどみられませんが、高血糖が進行するにつれて、以下のような症状が現れます。

  • トイレが近くなる
  • 喉が渇きやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 体重が減少する
  • 傷が治りにくくなる
  • 体がかゆくなる

症状が進行して血中にブドウ糖が多くなると、排尿量が増えます。それに伴って脱水症状が起こるため、喉が渇きやすくなるのです。また、インスリンがうまく機能しないとエネルギー不足に陥るため、疲れやすくなります。くわえてエネルギーがうまく作られなくなると、体は脂肪や筋肉を分解してエネルギーに変えるため、体重が減っていきます。このほか、血流が悪くなり皮膚のバリア機能が低下するため、傷が治りにくかったり、乾燥してかゆみが出たりします。

2型糖尿病の原因

2型糖尿病は、遺伝的要因と環境的要因があるとされています。遺伝によりインスリンが出にくい体質のほか、肥満やストレス、生活習慣の悪化など環境的要因が原因で、インスリンの分泌が減ったり機能が低下したりして発症するといわれています。そのため、血縁者に糖尿病を患っている人がいる方や、運動不足の方、肥満体質の方などは、発症のリスクが高いため、注意が必要です。また喫煙・飲酒の習慣がある人や、高血圧の人も2型糖尿病になりやすい可能性があります。くわえて、ストレスや不規則な生活を続けていると、血糖値を上昇させるホルモンが分泌されるため、発症リスクが高くなりやすいでしょう。

2型糖尿病の診断方法・検査について

2型糖尿病かどうかを判断するために、おもに以下のような血糖値の検査を行います。
問診:生活習慣や食事内容、本人および家族の病歴について確認します。
空腹時血糖値:8~12時間食事を摂らない状態で、血糖値を測定する検査です。空腹時の血糖値が126㎎/dL以上の場合、糖尿病であると診断されます。
ブドウ糖負荷試験:75gのブドウ糖を溶かした水を飲んだ2時間後に血糖値を測定する検査です。この検査では、インスリンが正常に働いているかどうかを確認します。血糖値が200㎎/dL以上の場合は、糖尿病型と診断されます。
HbA1c(グリコヘモグロビン)検査:過去2~3ヶ月の平均血糖値を測定する検査です。HbA1cの値が6.5%以上で糖尿病と診断されます。
随時(ランダム)血糖値検査:食事の時間と関係なく採血を行って、血糖値を測定する検査です。測定値が200㎎/dL以上の場合は、糖尿病と診断されますが、測定のタイミングによって数値は大きく変動するため、この検査のみで糖尿病かどうかを判断するのは困難です。
このほか、肝機能や尿糖などの検査も実施します。

2型糖尿病の治療方法

2型糖尿病と診断された場合は、おもに「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つの治療を行います。まずは、食事療法と運動療法で生活習慣を改善し、それでも不十分な場合に、薬物療法を実施します。それぞれの詳しい治療内容については、以下のとおりです。

【1】食事療法

食事療法では、1日の適正な摂取エネルギー量を守り、栄養バランスのよい食事を1日3食規則正しく摂ることが基本です。食事内容は、主食・主菜・副菜を揃え、間食や甘い飲み物は控えます。食物繊維の多い野菜や海藻・キノコ類のほか、青魚や鶏むね肉といった良質なタンパク質や、玄米や全粒粉パンなどの血糖値が上がりにくい主食を、意識して摂取します。揚げ物やスイーツ、アルコールなどはなるべく控えましょう。このほか、食事の時間を一定にする、ゆっくりよく噛んで食べるなど、食べ方を意識することも大切です。

【2】運動療法

運動療法を行うことで、糖がエネルギーとして消費され、インスリンの効きが改善される効果が期待できます。具体的には、有酸素運動を週に3回以上、合計150分以上実施することが推奨されています。たとえばウォーキングなら、1日30分を目安に週5回、筋トレは腹筋や太ももを中心に、軽い負荷で週2~3回行うのがおすすめです。ただし、血糖コントロールが悪いときや合併症が発症している場合は、運動を避けた方が良いケースもあるため、必ず主治医に相談しましょう。

【3】薬物療法

生活習慣を改善しても十分な血糖コントロールができない場合は、飲み薬や注射薬による薬物治療を行います。糖尿病の薬は、おもに「インスリンの分泌を促す薬」「インスリンの働きを助ける薬」「糖の吸収・排出を調整する薬」の3つに分類されます。飲み薬は手軽に服用できるというメリットがありますが、種類によっては低血糖のリスクがあるため注意が必要です。経口薬で十分な血糖コントロールができない場合は、注射薬を使用します。

2型糖尿病の治療薬

2型糖尿病の治療薬は「経口薬」「インスリン注射」「GLP-1受容体作動薬」の3種類です。ここでは、それぞれの薬の特徴について、解説します。

経口薬

糖尿病の経口薬は主に以下の3つに分類されます。

  • インスリン抵抗性改善系:インスリンの効きをよくして血糖値を下げる
  • インスリン分泌促進系:膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる

糖の吸収・排出系:食事から摂取する糖の吸収を抑制したり、腎臓での糖の再吸収を抑制して尿に排泄したりすることで血糖値を下げる
それぞれの薬の種類は複数あり、組み合わせて飲むことで良好な血糖コントロールが得られます。

インスリン注射

食事療法や運動療法、経口薬でも血糖コントロールが不良な場合は、インスリン注射で、体内に不足しているインスリンを補います。インスリン注射は、患者様が自分自身で行うので不安に思う方もいるかもしれませんが、腹部に注射する皮下注射のため、それほど難しくなく、痛みもほとんどありません。インスリン注射のタイミングは、食前に行うものや、朝食直前に行うものなど、種類によってさまざまです。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は、血糖コントロールのほか、食欲を抑えて体重を減少させる効果も期待できる薬です。この薬は、血糖値が上昇したときのみ作用するため、低血糖が起こりにくいのが特徴です。ただし、ほかの糖尿病治療薬と併用することで、低血糖が起こることがあります。GLP-1受容体作動薬には、1日1~2回注射するものから飲み薬タイプまで、さまざまな種類があります。自己注射が難しい方は、外来や往診で投与することも可能です。

2型糖尿病の予防法

2型糖尿病は、生活習慣を見直すことで予防できます。野菜や果物、魚や穀類を中心としたバランスのよい食事を、1日3食規則正しく摂取するようにしましょう。また、糖分や脂肪分を多く含む食べ物は控えめにすることも大切です。週に150分以上の有酸素運動を目標に、体を動かす習慣をつけたり、適切な体重を維持したりするのも有効です。喫煙は、インスリン抵抗性を高め、糖尿病リスクを増加させます。喫煙習慣のある人は禁煙がおすすめです。くわえて、定期的に健康診断を受け、糖尿病リスクの早期発見・改善に努めましょう。

2型糖尿病を理解して生活習慣を見直そう

2型糖尿病は、遺伝要因のほかに、食生活や運動不足などの生活習慣が原因で発症する病気です。2型糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法です。それでも改善されない場合は、経口薬やインスリン注射などの薬物療法を行います。2型糖尿病を予防するには、バランスのよい食事と運動習慣、そして定期検診が有効です。当院では、毎週火曜日と金曜日の午前診療にて、糖尿病・生活習慣病の専門外来を行っています。患者様の症状や生活習慣に合わせた生活指導や薬物治療を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。吉岡医院のホームページはこちら