京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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日本外科学会専門医を更新しました

2012年12月21日

今年も残すところあと10日となりました。
寒い日が続いており、風邪が流行っています。
私は2日前より風邪をひいてしまいました。

コンコンと咳をしながら、
コンコンと咳をする患者様を診察していると、
「先生もお大事にしてください」といわれます。

体調管理が出来ない医者は、失格です。

明日予定していた数少ない忘年会は、
キャンセルしました(泣)


今年の夏に、5年毎に更新しなければならない
「日本外科学会専門医」という資格の
更新申請を行ないました。

更新の条件として、
年1回開催の「外科学会総会」に出席し、
生涯教育講演を受講することなどがあります。

しかし今回、制度の改訂があり、
外科専門医に更新には、
5年間で一定以上の手術実績が必要となりました。

外科医を続けていれば簡単にクリアできるのですが、
私のように他の科に転科した医師には、
少し厳しい条件がついたといえます。

一般の方には、「外科専門医」というのであれば、
手術実績を求められるのはいたって当然と、
思われると思います。

ただひとくくりに外科医といっても、
留学などで研究職に就く者もいます。
開業するものもいます。

そういう外科医は専門医の更新が出来なくなります。

また外科学という学問は、手術が大きな役割を演じますが、
術前術後の管理、感染症治療、抗がん剤治療、在宅医療、
癌終末期の緩和医療、基礎研究などなど
手術以外にも多くの知識と経験が必要です。

そういった細分化されていく中で、
外科医であっても手術を主体としない医師もいますが、
それらの医師もやはり外科専門医であると思います。

私が外科から消化器内科に移ったのは
2005年の春のことです。
今から7年前です。

今回の更新には手術実績が必要と、
内科に移ってから制度が変りましたので、
更新は不可能だなと思いました。

ちなみに、現時点で専門医の資格を有していても、
直接メリットがあるわけではありません。
専門医が行なう手術も、研修医が行う手術も、
基本的には同じ診療報酬です。

従って、手術する機会の無い内科医で、
持ち続ける必要は特にありませんでした。

ただ、私の中には、
自分はの原点は「外科」であるとの思い入れがあり、
こだわりたい部分でもありました。

そこで、当時の内科の上司と相談し、
1週間に1日だけ、業務に支障が出ない形で、
外科の手術に立ち会うことの許可を得ました。

また、周りの医師に助けてもらい、
何回か外科学会にも行かせていただきました。

そして2010年、
前職場の関西電力病院を辞めるちょうど9月に、
約3年がかりで所定の手術実績に到達しました。

今回はこの実績で今年の夏に申請し、
この12月、更新が認められました。

審査基準をクリアして、
申請すれば通るのは当たり前でしたが、
ぎりぎりの実績であったので、若干の不安がありました。

無事更新でき、
自分の原点が見える形で残り安心しました。

前職場の消化器内科、外科の先生方に
感謝いたします。

これから5年後、
次回の更新については、今後ゆっくり考えます。


私は外科医としてスタートし、トレーニングを受け、
現在もその延長線上で医療に携わっております。

コンコン、風邪をひいておりますが・・・。