京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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花粉症の季節が始まります

2019年2月7日

2月に入り少しは日が長くなり、
寒さも一段落といったところでしょうか。

医院には風の患者様がたくさん来られますが、
インフルエンザのピークは
やや去った印象です。

それもでも毎日数人の方が出ますので、
引き続き対策をなさってください。

 

当院では今のところ1名を除き全員がA型です。
もう少したつとB型が出てくると思われますので、
A型にかかった方も一応注意をなさって下さい。

 

 

さて2月に入り、
花粉症の話題が聞かれるようになりました。

当院にも毎年、
この時期になるとお薬をもらいに来られる方が
いらっしゃいます。

今年もぼちぼち対策が必要でしょうか。

 

皆様もすでにご存じとは思うのですが、
まずは簡単に、
花粉症とはどのような病気かご説明します。

 

「花粉症」とはスギやヒノキなどの植物の花粉が
原因となって、くしゃみ・鼻水などの
アレルギー症状を起こす病気です。

 

「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。

これに対し年中起こっているアレルギー性鼻炎を
「通年性アレルギー性鼻炎」と呼んでいます。

 

この2つには以下のような
違いがあります。

 

・季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症)

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。
日本では現在のところ約60種類の植物が
花粉症を引き起こすと報告されています。

 

主なアレルゲンとして
スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、
ブタクサ、シラカンバなどがあります。

症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりだけでなく、
目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴うこともあり、
その他のどや皮膚のかゆみが現れることもあります。

 

・通年性アレルギー性鼻炎

アレルゲンが一年中あるので、
症状も一年中あります。

 

主なアレルゲンとして、
ダニ・家の中のちり(ハウスダストなど)
ゴキブリなどの昆虫、ペットの毛・フケなど。

症状は鼻炎の症状に加え、
喘息、アトピー性皮膚炎などを
合併することがあります。

 

 

話が少しそれましたが、
2月から始まる花粉症の代表が、
有名なスギ花粉によるものです。

 

では今年は、
いつ頃から飛び始めるのでしょうか。

 

日本気象協会によると、近畿地方では、
2019年のスギ花粉飛散は南部から2月下旬に
飛び始めると予想されれています。

ただ、これは本格的な飛散開始の時季であって、
2月中旬に暖かい日があると、
予想よりも早く花粉が飛び出す可能性もあります。

 

今の時期は本格飛散前であっても、
わずかながら飛び始めているそうです。

従って早めの対策が必要です。

 

シーズン中の症状を軽減することを目的に、
花粉飛散の数週間前から飲み薬を開始する、
初期療法というものがあります。

よく使われるのは第2世代抗ヒスタミン薬、
ロイコトリエン受容体拮抗薬です。

アレグラ、アレジオン、クラリチン、アレロック、
ザイザルなどがよく使われる抗ヒスタミン薬です。

またオノン、キプレスは、
喘息などでもよくつかわれている
ロイコトリエン拮抗薬です。

 

これらを初期療法で使用すると、
その後のシーズン開始後の症状を、
緩和できるそうです。

 

備えあれば憂いなしと申します。

皆様も、
早めの対策をお願いいたします。