2025年10月7日
。10月になりました。
今年も早いものであと3か月となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
毎年この時期からお正月までは、
普段にもましてあっという間に過ぎていきます。
時間に追わないように過ごしたと思います。
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さて夏が終わったところですが、
10月1日からインフルエンザの予防接種が、
例年より少し早めに始まっています。
いつもなら65歳以上の方と同時に、
一般の方も接種を開始するところですが、
今年は10月にワクチンが納品され次第開始しました。
このように普段より開始時期を早めているのは、
インフルエンザの感染がすでに広がっているからです。
今年は真夏にインフルエンザの方がおられました。
65歳以上の方で助成を受けられる方は、
10月15日から接種を受けられます。
今しばらくお待ちになってください。
インフルエンザワクチンの目的は、
感染そのものを完全に防ぐことではなく、
発症しても重症化を防ぐことにあります。
つまり「かかりにくくする」ことよりも、
「かかっても軽くすませる」ことを目指しています。
体の中で免疫細胞がウイルスの情報を記憶し、
抗体や細胞性免疫を準備することで、
ウイルスが侵入した際に素早く反応するようになります。
接種後の効果はおよそ2週間後から出始め、
4〜5か月持続します。
10月から11月にかけて接種することで、
流行期となる年末年始にちょうど
免疫がピークを迎えます。
コロナがある程度落ち着いた今、
インフルエンザに対する意識も
少し低くなっているかもしれません。
それでもかかると40度近い発熱と倦怠感、
場合によっては肺炎になるなど、
生活や仕事に大きく影響します。
ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはありますが、
重症化して入院となることがないよう、
特にご高齢の方は積極的に受けていただければと思います。
厚労省のデータでは、
インフルエンザワクチン接種により
入院率が約50〜60%減少するとされています。
体調のよい日に早めに接種を済ませ、
冬の流行に備えるましょう。
吉岡医院 吉岡幹博