2026年6月27日
台風が2つ同時に日本へ接近し、
各地で大雨となりました。
京都でも鴨川の水位が上昇し、
氾濫寸前まで増水していました。
さらに東北や関東では、
大きな地震も発生しています。
自然災害は、
いつどこで起こるか分かりません。
だからこそ、
日頃からの備えが大切だと
改めて感じました。
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先日、循環器内科の講演会に参加し、
心筋梗塞や狭心症を経験された患者様の
脂質管理について学んできました。
健康診断では、
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は
140mg/dL未満を目標にしましょうと説明されます。
しかし、
一度でも心筋梗塞や狭心症を発症された方では、
目標値は大きく異なります。
現在の日本では、
70mg/dL未満が目標となっていますが、
世界では55mg/dL未満が標準となっています。
日本でも来年予定されている
ガイドライン改定で、
採用される可能性が高くなっています。
心筋梗塞は、
動脈硬化の塊(プラーク)が破れることで
発症します。
治療した血管以外にも、
危険なプラークが残っていることが多く、
再発予防が重要になります。
LDLコレステロールを十分に下げることで、
こうした危険なプラークが安定し、
再発を防ぐことが分かっています。
最近の研究では、
55mg/dL未満まで下げた患者様では、
心血管イベントが約3割減少しました。
「数字を良くする」ことではなく、
心筋梗塞や脳梗塞を防ぐことが、
治療の本当の目的です。
講演会では、
「LDLコレステロールを下げすぎると
体に悪いのではないですか?」
「もし7mg/dLのような
一桁まで下がったらどうなりますか?」
という質問も出ました。
これに対して講師の先生は、
現在までの大規模な研究では、
有害事象の増加は認められていないと説明されました。
循環器領域では、
「LDLコレステロールは低ければ低いほど良い
(Lower the better)」という考え方が、
広く受け入れられるようになってきています。
もちろん、
この目標値はすべての方が
対象ではありません。
心筋梗塞や狭心症を経験された患者様では、
より積極的にLDLコレステロールを下げることで、
再発予防につながることが分かっています。
ここまでLDLコレステロールを下げるには、
高度な薬物治療が必要となることも多く、
私たち開業医には高いハードルとなります。
だからこそ、
地域の基幹病院との連携が
ますます重要になってきます。
医療は年々細分化・高度化しており、
一つの医療機関だけで
完結できる時代ではありません。
当院では、
京都大学医学部附属病院、
京都府立医科大学附属病院、
京都第二赤十字病院や西陣病院など、
多くの医療機関と連携しながら
診療を行っています。
それぞれの専門性を生かし、
患者様お一人おひとりに合った
最適な医療をご提供することが大切です。
これからも最新の知識を学び続け、
地域の先生方と協力しながら、
より良い医療を提供していきたいと思います。
吉岡医院 吉岡幹博