2026年4月1日
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内部を直接観察する検査方法です。ポリープや大腸がんなどの病変を早期に発見できることから、消化器疾患の診断に広く用いられています。
一方で、「どのように検査を行うのか」「痛みはあるのか」といった不安を感じている方も多いでしょう。この記事では、大腸カメラ検査の具体的な方法や検査の流れについてわかりやすく解説します。
目次
大腸カメラ検査の概要
大腸カメラ検査は、腸内にスコープを挿入して、腸の粘膜の色や凹凸などを直接観察する検査で、がんやポリープ、炎症の発見に有効です。大腸の検査には、便潜血検査もありますが、これはあくまでも便に血が混じっているかどうかを確認するための検査です。
一方、大腸カメラ検査は検査だけでなく、ポリープが見つかったらその場で切除するなど治療ができるというメリットがあります。
大腸カメラ検査は、「怖い」「痛い」というイメージがあるかもしれませんが、近年では痛みの少ない挿入方法が主流になっているため、苦痛も軽減されています。また、麻酔や鎮静剤を使って、痛みを少なくすることも可能です。
大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープを早期発見できる代表的な検査です。自覚症状がなくても検査を行うことで、重篤な病気の早期発見につながります。
大腸カメラ検査の流れ
大腸カメラ検査は、腸の中をキレイにしたあと、肛門から細いカメラを挿入して腸の中を観察する流れで行います。また検査当日までに、事前準備が必要です。
ここからは、事前準備から検査までの詳しい内容について、検査ごとに順を追って解説します。
STEP1:事前診察を行う
はじめて大腸カメラ検査を受ける場合は、事前に外来受診が必要です。診察では、既往歴やアレルギー、現在服用中の薬を確認します。自覚症状がある場合は、症状の程度についても問診します。事前診察の結果を踏まえて、大腸カメラ検査を実施するかどうかを決定するのが一般的です。
検査をする場合は、患者様に検査や治療の詳しい説明を行ったうえで、同意書にサインしていただきます。
STEP2:検査前日
検査の2日前からは、消化の悪いものや、海藻やキノコ類といった繊維質の多い食品、キウイやイチゴなどの種子が多い食べ物は控えます。また、検査前日は、おかゆやスープなど、食事は消化のよいものにします。食べすぎには注意してください。
夜遅くの食事や飲酒は禁止です。夕食は20時までに済ませ、早めの就寝を心がけてください。
検査前日の夜には、下剤を服用します。
当院では、前日の食事として、朝食から事前にご購入いただいた検査食に置き換えていただきます。
食事は検査食のみとなりますが、水分の制限はないため、飲み物は自由に飲んでもかまいません。
STEP3:検査当日朝
検査当日は、朝食を摂らないようにしてください。のどが渇いている場合は、水やお茶、スポーツドリンクなど、透明な飲み物であれば飲んでもかまいません。常備薬がある場合は、服薬してもよいか事前に医師に確認しましょう。
当日の朝に自宅で下剤(腸管洗浄剤)を飲む場合と、病院で下剤を飲むケースがあります。
自宅で下剤を飲む場合は朝に服用し、色の薄い水様便になるまで、数回かけて排便を行ってください。下剤を飲んで腸内をキレイにすることで、鮮明な画像で観察できます。
なお当院では、大腸カメラ検査を行う方は、10時ごろ来院し、院内で下剤を飲んでいただきます。
STEP4:来院〜検査開始
検査の際に鎮静剤を使用する場合があるため、当日は車やバイク、自転車での来院は控えましょう。 受付を終えたら、まずは血圧を測定し、問診で体調に問題がないかを確認します。
当院ではこの後、専用の個室へ移動していただき、下剤の服用を開始します。 最終排便の状態をチェックし、検査が行えると判断できれば、検査用のウェアと紙パンツに着替えて鎮静剤を注射します。注射でボーっとするだけの方もいれば、ぐっすり眠ってしまう方もいるなど、効果はさまざまです。
また、鎮静剤と同時に腸の動きを抑える注射を行う場合もあります。当院では、専用トイレに加え、テレビやパソコンデスクを完備した準備室をご用意しておりますので、検査開始までリラックスしてお過ごしいただけます。
STEP5:検査開始
鎮静剤が効いてきたら、検査開始です。検査は、鎮静剤が効いてウトウトした状態、または眠った状態で行います。
検査台に上がり、左側を下にして横向きに寝転んだ状態になったら、カメラを肛門から慎重に挿入します。5分程度で奥まで到達し、その後は炭酸ガスを入れながら10分程度かけて腸内をじっくり観察するため、力を抜いてリラックスしておきましょう。
痛みを感じたら我慢せずに、すぐに医師や看護師に伝えてください。体位を変えたり鎮静剤を追加したりするなど、痛みを軽減する処置を行います。
検査の所要時間は個人差がありますが、短い場合で10分、長い場合は30分程度が目安です。
検査でポリープが見つかった場合は詳しく観察し、切除可能な場合はその場で切除します。また、組織を採取して良性か悪性かのほか、今後処置が必要かを調べます。
STEP6:検査終了~結果説明
検査後は、しばらくの間横になって休んだあと、再度診察で医師の説明を受けてください。説明は、モニターで腸内の画像を見ながら行います。
診察後、体調に問題がなければその日のうちに帰宅可能です。ただし、細かい作業など、集中力が必要な仕事は避けてください。
帰宅後は腸内に残っている水分やガスを排出するために、しばらく安静にしましょう。
検査後は、少量の出血や腹痛が起こる場合があります。もし腹痛が強かったり、大量の出血があったりする場合は、すぐに医師に伝えてください。
検査後の飲食に制限はありませんが、ポリープを切除した場合は食事制限が発生するため、医師の指示を仰ぎます。
大腸カメラ検査に関するよくある質問
はじめて大腸カメラ検査を受ける方は、わからないことが多く、不安や恐怖が大きいのではないでしょうか。そこで、安心して検査を受けていただくために、大腸カメラ検査に関するよくある質問とその回答を紹介します。
検査中の痛みはある?
大腸カメラ検査は、肛門からお腹の中へとスコープを挿入するため、人によっては痛みや苦痛を感じることがあります。
特に、過去の検査で痛みがあった方や過敏性腸症候群の方、腹部の手術をして癒着の可能性がある方は痛みが出やすい傾向です。
しかし、ほとんどの医院では鎮静剤を使用して検査をするため、あまり痛みを感じず検査を終えられる患者様もたくさんいます。
また、検査前に下剤を飲んでお腹の中をキレイにしておけば、痛みは少なくなります。
検査時間はどのくらい?
大腸カメラ検査当日の所要時間は、検査前の事前準備も含めると、およそ3~6時間程度です。
検査自体は20~30分程度ですが、腸のなかがキレイになるまでに2~4時間、検査後の安静・診察時間が1~2時間かかります。
鎮静剤を使用したり、ポリープを切除したりした場合は、さらに時間がかかります。
そのため、大腸カメラ検査を受ける日は、半日から1日かかると思って予定をたてておくと安心です。
仕事を休む必要はある?
大腸カメラ検査の当日は、下剤を飲んだり鎮静剤を使用したりするため、仕事を休んだ方が安全です。ただし、検査のために数日休む必要はなく、検査当日の1日だけ休めば問題ありません。
ただし、ポリープを切除した場合は手術になりますので、2~3日安静にすることが望ましいとされています。また、力仕事などの重労働は、1週間程度避けましょう。
当院の大腸カメラ検査の特徴
当院では、診察で患者様の症状を詳しくお伺いし、相談したうえで適切な大腸カメラ検査を実施しております。
また、診察は月曜から土曜まで毎日実施しておりますので、ご都合のよい日をお選びいただけます。
検査当日の準備時間は、トイレ付きの個室で人目を気にせず気兼ねなく過ごしていただけるのも特徴です。待ち時間を有効に過ごせるよう、液晶テレビやWi-Fi、パソコン用デスクも完備しております。
くわえて、鎮静剤や炭酸ガスを使用するなど、痛みや苦痛の少ない検査を実施しています。
はじめて大腸カメラ検査を受ける方や、痛みや苦痛があって大腸カメラが苦手だという方は、ぜひ当院にご相談ください。
大腸カメラのご相談はこちらから