2026年5月31日
胃カメラはどのくらいの頻度で受けるべきなのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。胃カメラは一度受ければ終わりではなく、定期的に受けることが大切です。今回は、胃カメラを受ける頻度について解説するとともに、胃カメラを受けるメリットを紹介します。この記事を読めば、胃カメラ検査の重要性について、正しくご理解いただけるでしょう。
目次
胃カメラを受ける頻度は人によって異なる
胃カメラは、ポリープや炎症、病気を早期発見できる検査です。そのため、40歳を過ぎたら、定期的に胃カメラを受けることが推奨されています。検査を受ける間隔は、胃の状態や病気のリスクなどによって、異なります。胃の状態が良好な人よりも、病気のリスクが高い人の方が、検査の間隔が短いのが一般的です。胃カメラを定期的に受けることで、病気の早期発見・早期治療につながります。
症状がない・リスクが低い方|2〜3年に1回が目安
胃に異常が認められず、症状やピロリ菌もいない場合は、2~3年に一度の検査が目安です。ピロリ菌は、胃の中に生息しているらせん状の細菌で、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になることで知られています。ピロリ菌に感染していない方は、胃がんになるリスクは基本的に低いといえるでしょう。しかし近年では、ピロリ菌未感染の胃がんも増加傾向にあります。そのため、胃の中にピロリ菌がいないことが判明しても、2~3年に一度は胃カメラを受けるのがおすすめです。特にピロリ菌未感染の胃がんが心配な方は、1~2年ごとに胃カメラで検査をしておくと安心です。このほか、気になる症状がある場合は、速やかに検査を受けるようにしましょう。
ピロリ菌を除菌した方|毎年〜2年に1回が推奨
ピロリ菌を除菌した方は、除菌後の胃の状態によって、1~2年ごとに胃カメラを受けることが推奨されています。ピロリ菌に感染すると、胃が慢性的な炎症を引き起こします。この炎症が長引くことで、胃がんが発生する可能性が高まるのです。たとえピロリ菌を除菌しても、すでにダメージを受けた胃の状態は元に戻らず、胃粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎」や、胃粘膜が腸の粘膜のように変化した「腸上皮化生」を引き起こすケースがあります。除菌後も胃粘膜に高度の萎縮性胃炎や腸上皮化生が認められる場合は、胃がんのリスクが高くなるため、1年に1回胃カメラを受けることをおすすめします。萎縮性胃炎が軽度の場合は、2年に1回の検査でも問題ありませんが、胃がんの早期発見・早期治療を重視する場合は、1年ごとの検査がおすすめです。
気になる症状がある方|間隔を空けずに受診を
ピロリ菌に感染していないことが判明した場合や、すでにピロリ菌の除菌が完了した場合でも、気になる症状がある場合は、速やかに検査を受けましょう。胃カメラの検査をおすすめする症状は、具体的には以下のとおりです。
- 胃もたれ
- 胃のむかつき
- 胃の痛み
- 吐き気・嘔吐
- 食欲減退
- 体重減少
- 貧血
何か気になる症状が起きている場合は、消化器官に何らかの異常が発生していると考えられます。前回の胃カメラで「異常なし」と診断されていても、そのあとに病気が発症する可能性はゼロではありません。気になることがあれば、定期検査を待たずにすぐ検査を受ける習慣を付けておきましょう。早期に検査を受ければ、病気が見つかった場合も迅速な治療が受けられますし、異常がなければ安心できるでしょう。
胃がんの家族歴がある方|年1回の検査が望ましい
両親や兄弟姉妹といった近親者に胃がんの既往歴がある方は、胃がんリスクが高いと考えられるため、年1回検査を受けるのがおすすめです。近親者が胃がんを患ったことがある場合、家族内でピロリ菌に感染しているケースもあります。そのため、まずは胃カメラとピロリ菌検査を受け、胃の状態やピロリ菌の有無をチェックすることが推奨されます。検査の結果、ピロリ菌感染が認められれば除菌を行い、その後は1~2年に1回の頻度で定期検査を続けましょう。ピロリ菌が認められなかった場合、胃がんのリスクは低くなりますが、まったく可能性がないわけではありません。安心のためにも2~3年に一度のペースで検査を受け、経過を観察しましょう。
胃カメラを定期的に受けるメリット
胃カメラを定期的に受けることで、消化器官の異常の早期発見につながります。症状が出る前に病気を発見できれば、治療方法の選択肢が増えるだけでなく、身体的・精神的・経済的な負担を軽減できるでしょう。ここでは、胃カメラを定期的に受けるメリットについて、解説します。
胃がんの早期発見につながる
胃カメラで定期的に検査を受ける最大のメリットは、胃がんの早期発見につながることです。胃がんは、早い段階で発見できればほぼ完治が見込める病気です。しかし、初期段階では自覚症状がほとんどなく、症状が現れるころには病気が進行しているケースも少なくありません。定期的に胃カメラで胃の状態を確認すれば、小さな病変も見逃さず発見できるため、治療の成功率も大幅に向上します。
その場で組織検査ができる
胃カメラで異常や怪しい部分が見つかった場合、その場で組織を採取して病理検査が行えます。一度の検査で病気の確定診断ができるため、再検査のために再来院する手間が省けます。もしバリウム検査で「要精密検査」という結果が出た場合、再検査のためにスケジュール調整が必要になります。また、検査結果が出るまでの間は、不安な気持ちで日々を過ごすことになります。その点、胃カメラの場合、悪性か良性かの判断もスムーズにわかるため、検査結果が出るまでの精神的な不安も少なくなります。
ピロリ菌に感染しているかを推測できる
胃カメラで、胃の状態からピロリ菌に感染しているかどうかを推測できます。ピロリ菌に感染した胃は粘膜が萎縮し、表面に血管の透けや、まだら模様が見られるケースがあります。こうした変化が起こっても自覚症状はないため、ピロリ菌に感染していても自分で気づくことはできません。しかし胃カメラを受ければ、感染の所見を確認できるため、速やかに確定検査に移れます。ピロリ菌の感染から除菌までをスムーズに行い、その後も定期検査を続ければ、ピロリ菌による胃がんや胃潰瘍の予防につながります。
食道がんや十二指腸潰瘍なども確認できる
胃カメラでは、食道がんや十二指腸潰瘍などの消化器官の病気も発見できます。特に食道がんは、初期には自覚症状がないため、胃カメラで食道の粘膜のわずかな凸凹や色調の変化を確認することが重要です。また、十二指腸の粘膜も詳しく検査できるため、炎症の程度や潰瘍の大きさも確認できます。
このように胃カメラを受ければ、食道や十二指腸の粘膜も直接検査できるため、早期に病変を発見して迅速かつ適切な治療を行えます。
気になる症状や不安があれば、早めに胃カメラ検査を受けましょう
胃カメラは、胃や食道、十二指腸の病気の早期発見に有効な検査です。症状がなくても定期的に検査を受けることが、病気の予防につながります。当院の胃カメラ検査は、極細径のハイビジョン内視鏡と麻酔の組み合わせで、苦痛をほとんど感じないのが特徴です。はじめて検査を受ける方には、不安が軽減されるよう、検査の方法や手順について詳しくご説明いたします。健康状態が不安な方や気になる症状がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。吉岡医院の胃カメラ検査は、こちらのページをご確認ください。