京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
診療時間 午前9時~/夜診17時~
婦人科は夜診なし
休診日 木・日・祝/土(午後)
※令和5年7月より木曜日は
 休診日となりました
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医師会の仕事について

2019年5月27日

急に暑くなりました。
まだ5月というのに連日30度を超える気温は、
さすがに堪えます。

 

季節は梅雨を越えすでに夏ですね。
湿度もだんだん上がってきて、
特有の蒸し暑さが出てきました。

 

熱中症の季節です。
お子様もご高齢の方も普段元気な方も
水分はしっかりとるようにして、
体調管理を十分になさって下さい。

 

 

今日は医師会の仕事について、
少しご案内いたします。

 

医師会というと、
皆様はどのようなイメージを
お持ちでしょうか。

 

何をやっているのか、
よくわかりませんよね。

 

活動の内容は多岐にわたりますので、
全てご紹介することはできませんが、

 

身近なところで言いますと、
乳幼児健診やがん検診といった健診事業や、
予防接種などの委託事業があります。

 

また在宅医療や地域包括ケアシステムの構築、
市民を対象とした講演会など、
行政と連携して行う事業などもあります。

 

他には病診連携といって、
診療所と地域の基幹病院との連携を
スムーズに行うような活動もあります。

 

より大きな日本医師会という組織では、
例えばこれからの少子高齢化社会では
医療制度をどうするかといった議論や、

 

「医師の地域偏在の問題」や「働き方改革」など、
わが国の医療の根幹にかかわるより大きな問題などを
国と協議したりしています。

 

このように医師会は、
医療が公正に適切に行われるように、
大切な役割を果たしています。

 

決して圧力団体ではありません(笑)

 

 

ところで、
当院は西陣医師会という
地区医師会に所属しています。

 

西陣医師会には上京区の多くと、
北区の一部にある診療所、病院が含まれ、
その数は約100の医療機関で構成されています。

 

因みに、北区には別に北医師会、
上京区には別に上京東部医師会というものがあり、
行政区ごとに分かれているわけではありません。

 

地区医師会の上には京都府医師会、
その上には頂点の日本医師会があり、
ピラミッドのようになっています。

 

 

西陣医師会には理事会があり、
会長、副会長と理事、監事10名ほどが
任命され仕事を行っています。

 

任期は2年間で、
2年毎に選挙で選ばれます。
選挙といえど投票は行われることなく、
依頼を受ける形で役員になります。

 

2年前、私はお声をかけていただき、
理事の一人になりました。
庶務担当理事というものを拝命いたしました。

 

庶務担当理事の主な仕事は、
月に1回京都府医師会で開催される会議に出席し、
その内容を地区医師会で報告することです。

 

いわば上からのお達しを周りに伝える、
伝達係です。
逆に地区医師会で起こった問題を、
京都府医師会に持っていくこともあります。

 

会議の内容は医療全般にかかることですので、
診療報酬や政治政策的な内容もあり、
多くの知識が必要となります。

 

私の場合経験年数が浅いのと、
政治に疎いこともあり、
内容を理解するのに一苦労でした。

 

何とか2年間仕事を行いましたが、
私にとっては結構な負担でした。
ようやくこの5月で任期が終了しました。

 

しかしながらほっとしたのも束の間、
この度5月からの新体制発足にあたり、
再度理事に任命していただきました。

 

とても有難いことです(笑)

 

今回担当するのは、
「在宅医療」「健診」だそうです。

 

在宅医療は最近では医療の中心的議題であり、
マスコミでもしばしば取り上げられる
これからの我が国には欠かせないテーマです。

 

少子高齢化、増加する一途の社会保障費は、
もはや他人ごとではすまされない、
国民一人一人の問題となってきています。

 

その在宅医療の担当になったので、
正直今回の理事の方が大役です。

 

また国や市町村から医師会への委託事業もあり、
公的資金が投入されているため、
事業を前に進めなければならないようです。

 

そのため会議の数も多く、
「日常生活圏域地域ケア会議」
「在宅医療・介護・連携支援センター運営会議」
「三地区医師会在宅医療推進協議会」といった、
様々な職種を交えての交流が盛んに行われています。

 

私はこれまでの間に、
多職種連携の在宅医療にかかわりが少なかったので、
これを機に相当な勉強が必要と思っています。

 

これからさらに2年間、
地域医療、在宅医療に貢献できるように、
頑張りたいと思っております。

 

 

・・・ただ、私としましては、
これから少し、
多忙になりそうな予感がします。

 

医師の働き方改革も進められていますが、
私の働き方改革は、
この2年間は行われないと思います。

 

吉岡幹博