京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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自動ブラッシング機能付き内視鏡洗浄消毒装置を設置しました

2020年11月27日

今年も残すところあとひと月、
だんだん寒くなってまいりました。

夕方5時になるとあたりはすでに薄暗く、
何となく1日が過ぎていくのが早く感じます。
今年はどんな年末年始になるのでしょうね。

今年の診療は12月29日午前で終了です。
年始は1月4日からとさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

 

 

今回は内視鏡洗浄機のお話です。

皆様は検査で使用する胃カメラや大腸カメラを
どの様にして洗浄しているかご存知でしょうか。

内視鏡は極細径のCCDカメラ、ライトガイド、
送水管、鉗子孔など多くの複雑な構造をもった、
高度な精密機械です。

それを体の中にいれ、
時には出血を伴う処置も行いますので、
検査ごとに高度に汚染されます。

もちろんピロリ菌などの細菌や、
場合によっては
ウイルスが付着することもあります。

その様な複雑な機械を洗浄するには、
専用の洗浄機が存在します。
それが内視鏡洗浄機です。

内視鏡の洗浄は
当院では看護師が行っています。

病院によっては専任の看護助手さんが
行っているところもあります。

結構洗浄は大変で、
洗浄機に入れるまでに洗剤で汚れを落とし、
鉗子孔などの細い穴は、
ブラシの付いたワイヤーを通して洗います。

その際にカメラに付着した体液や、
管の中に残った血液などが、
ブラシと共に飛び散ることがあります。

それなので内視鏡の洗浄をするときには、
看護師さんはガウンを着てゴーグルをして行います。
そしてある程度手で洗ってから
洗浄機にかけて洗浄、消毒を行います。

そしてこのコロナの時代です。

内視鏡を行うときもコロナのリスクがありますが、
洗浄の時にもブラシで飛沫のリスクがあります。

そこで当院はこのたび、
「自動ブラッシング機能付き内視鏡洗浄消毒装置」を
購入しました。

 

 

N95マスクなどを生産している
興研株式会社の製品で、
「鏡内侍(かがみないし)」といいます。

変な名前ですよね。
名前の由来を聞いたのですが、
忘れてしまいました。

既存のものが洗濯機のような四角い形ですので、
独特のフォルムです。

この機械は他の洗浄機と異なり、
ブラッシングまで行ってくれます。
つまり以前のものと比べより自動なのです。

これで洗浄することにより、
洗浄する際の感染のリスクを軽減します。
コロナの時代には大切なことですよね。

 

内視鏡の感染対策については、
このような取り組みも始めました。

今まで鼻からの内視鏡は、
口にマスクを当てて行っていました。

内視鏡の際にはおえっとなる反射や、
咳による飛沫がどうしても起こるからです。

経口で内視鏡を挿入するときには、
マスクで口をふさぐわけにはいかず、
防ぐ方法がありませんでした。

しかし最近当院は経口内視鏡も、
経鼻内視鏡と同じ極細径のハイビジョン胃カメラを
新たに購入し使用しています。

そこで経口内視鏡でも通常の使い捨てのマスクを当て、
マスクの中央に小さい穴をあけ、
そこからカメラを通し検査を行うようにしました。

これなら咳込まれても、
通常のマスクをしているのと同じような
効果が期待できます。

数名の方に行ってみましたが、
今のところ操作性に問題なく、
お受けになる方にも苦痛はありませんでした。

これも従来の太い胃カメラだと、
マスクがカメラとこすれて口の中に引き込まれたり、
開ける穴が大きくなると効果も小さくなることろです。

極細径の内視鏡ですので、
抵抗も少なく操作性も良好なのだと思います。

しばらくこの形で実施し、
また工夫できるところは改良していきたいと
思っております。

 

今やありとあらゆることにコロナが関係してきます。
感染対策はどこまでやってもきりがないのですが、
できる対策はどんどんやっていかなくてはなりません。

患者様がコロナにかからないのと同じくらい、
医療従事者もコロナに感染しないことが大切です。

皆様も何かお気づきの点があれば
診察の際などに遠慮なくおっしゃって下さい。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博