京都市上京区の胃カメラ・大腸カメラ・婦人科・一般内科・小児科 吉岡医院

医療法人博侑会 吉岡医院
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インフルエンザはコロナの陰で激減

2020年12月17日

今年も残すところあと2週間、
いよいよカウントダウンですね。

今週になり急に寒くなりましたね。
朝は凍えるほどです。
今日は雪も降り冬らしくなりました。

昨年は暖冬で雪不足だったスキー場も、
今年は積雪もあるようです。

しかしコロナとGOTOの中止で、
雪はあるのに客足は伸びないそうで、
何ともうまくいかないものですね。

 

 

さて風邪の患者様が増えてまいりました。

世間はコロナが猛威を振るっていますが、
その陰に隠れインフルエンザウイルスの感染が、
今年は激減しているのをご存知ですか?

それが昨年みたいに、
「今年は流行もせずに少なかったな」
というレベルではない様子です。

厚労省の最新のデータを見ますと、
驚愕の数字が見れます。

2020年49週(11月30日~12月6日)の
インフルエンザウイルス感染者数

定点での報告は全国で63件だそうです。
それに対し昨年の同時期は47,200件でした。
47,200 vs  63

昨年に比べるともはや端数でしかない、
極端に言うと、
ゼロといってもいいような数字です。

医師会のメーリングリストでも、
感染の報告が皆無です。
毎年はどこで出たとか報告があります。

激減の理由は皆様お察しの通り、
コロナ対策が同時にインフルエンザ対策に
なっているのではないかと考えられています。

手洗いやマスク着用が要因に挙がりますが、
果たしてそれだけで説明が付くのでしょうか。

専門家によるとそれとは別に、
「ウイルス干渉」の可能性もあるそうです。

「ウイルス干渉」とは
先に強力なウイルスに感染すると
あとから来たウイルスに感染しにくいといものです。

ウイルスに感染すると免疫細胞を活性化させて、
感染を抑制する「インターフェロン」が体内で生み出され、
他のウイルスに感染しにくくなることがあります。

コロナとインフルエンザの関係も、
このような影響を受けているのではないかと、
一部では言われています。

 

今まで毎年冬に猛威を振るってきたインフルエンザ、
コロナウイルスにより最もダメージを受けているのは、
人よりもこのインフルエンザウイルスかもしれません。

 

 

吉岡医院  吉岡幹博