2025年12月7日
年末が近づいてきましたね。
寒さも日に日に増して、気持ちも少しだけ慌ただしくなる季節です。
年末というと大掃除などやることが多く気が重いですよね。
インフルエンザも少しピークを過ぎました。
それでも風邪以外で胃腸炎の患者様も多く、
ノロウイルスなどにも注意が必要です。
皆様はお変わりございませんか。
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とういことで今日は掃除の話です。
最近、お掃除ロボットを新調しました。
これまではルンバでしたが、古い型で修理できず。
そこでAmazon評価を参考に、別メーカーに乗り換えです。
今回購入したのは
「Anker Eufy X10 Pro Omni」。
モップで床拭きまで全自動で行う、高性能機です。

<Amazon.co.jpより>
価格は約10万円とちょっと掃除機としては高すぎます。
アマゾンではセールなどで時々3割引きで売っています。
買うならそのタイミングしかないと思います。
私もプライムセールで6万円台で購入しました。
それでも高価なことには変わりませんが、
人的労力を考えると…これぐらいは仕方ありません。
当院の日常清掃は職員が行いますが、
1階は主に私が診療前の朝に担当しています。
職員の負担軽減になればと思い切りました。
ルンバにも同じようなスペックの上位モデルはありますが、
今回は口コミの高さでユーフィーを購入することにしました。
ルンバはiRobot社というアメリカ製ですが、
こちらのメーカーはアンカーという中国製です。
先日モバイルバッテリーが発火するとのことで、
自主回収したことが報道されていた会社です。
中国製というと何かと不安があります。
しかし時代は変わりました。
中国製は今では電気自動車やドローンなどをはじめ、
最先端で高性能なメーカーや製品が多数あります。
この掃除機でまず驚いたのがマッピング能力です。
今までのようにランダム走行ではなく、
部屋を精密に把握しながら掃除していきます。
最初は探り探りですが、
回を重ねるごとに精度が向上。
見ていて驚愕するレベルです。
下にある図面が当院1階をマッピングした結果です。
マップは部屋の区切りと室名だけ私が入力しましたが、
部屋の形、大きさ、間取りなどは一切触っていません。

下の当院のHPのフロアーマップと比較してみてください。

センサーだけで掃除しながら計測しているのですが、
マッピングの精度がものすごく高いことがわかります。
捜査はスマホで行います。
掃除の方法など細かい設定なども行えます。
部屋を指定すると最短ルートで到着します。
部屋の輪郭をなぞってから
田んぼの耕運機のように隙間なく掃除します。
後輪の2つのモップが圧をかけグイグイ回転します。
当院の床はもともと目に見えるほど汚れていませんが、
走行後はステーションの汚水は真っ黒です。
「着色してる?」と思うほどの泥水。
土足のクリニックはやっぱり汚れています。
目に見えない汚れがしっかり落ちている証拠です。
最新テクノロジーの進化を見せつけられ、
これで今後故障が少なければ、
本当にすごい製品だなと思いました。
しかしながら別の意味で恐ろしいと感じました。
中国製となると…。
安全保障面の話も現実味を帯びてきます。
AIカメラ、位置情報、Wi-Fi接続…。
小野田紀美議員も国会で
「中国製ロボット掃除機は議員会館で使用して大丈夫か?」
と指摘されていました。
(ショート動画:音が出ます)
https://www.youtube.com/shorts/npTmHUDD4d8
このロボット掃除機はWi-Fi接続しています。
掃除する建物の場所、その建物の中に何があるか、
稼働させる時間帯などでいつ人がいるかいないか、
蓄積されれば内部情報そのものとなります。
もちろん当院は内部の様子がわかっても、
攻撃対象とならないのでそれほど困りません。
けれど、議員会館や国会議事堂だったら?
それは…怖い話です。
スマホではファーウェイ等が規制されました。
これからは日常のIoT製品こそ注意が必要です。
便利の裏側で、情報は流れていきます。
ただロボット掃除機を買い替えただけなのに、
ずいぶん面倒な話に広げまして申し訳ありません(笑)
個人レベルの使用なら問題ないと思います。
これからは日本メーカーにも頑張ってほしい。
便利さも安全も手放さないために。
「良い製品を作ってください!」と声を届けたいです。
吉岡医院 吉岡幹博