2025年12月27日
年末のご挨拶
― 2025年を振り返って ―
今年も、気がつけば年の瀬を迎えました。
一年を振り返りながら、
このblogを書いています。
本年も、
大きな事故や混乱もなく、
無事に診療を続けることができました。
日々ご来院くださった患者様、
地域で当院を支えてくださった皆様に、
心より感謝申し上げます。
●
2025年は、
当院にとって
節目となる一年でした。
特に3月には、
長年にわたり診療を行ってきた
小児科診療を終了いたしました。
当院の歴史の中でも、
小児科は長く親しまれてきた診療科であり、
終了にあたってはさまざまな思いがありました。
地域医療を支えるうえで、
小児科診療は欠かせない診療科です。
なくなって困る方もおられるかもしれません。
何とか続けることはできないのか。
いろいろ思考をめぐらしましたが、
責任者不在ではやはり安定した診療はできません。
苦渋の選択でした。
それでも多くの患者様から、
「これまでありがとうございました」
「これからも応援しています」
そんな温かい言葉をいただき、
背中をそっと押してもらえたように感じています。
4月からは、
新たな診療体制として、
糖尿病内科・内分泌内科・生活習慣病・甲状腺外来を
開設いたしました。
私が開業する前に働いていた、
大阪福島にある関西電力病院で、
今の京大内分泌内科教授の矢部大介先生と、
一緒に勤務しておりました。
そのご縁があり当院のような小さな診療所に、
貴重な大学医局のスタッフを
派遣してくださることになったのです。
これにより混雑するときもあった
内科、外科、肛門科の外来が、
スムーズに診療できるようになりました。
そして何よりも、
糖尿病をはじめとした生活習慣病の患者様に対し、
専門家によるきめ細かい診療が実現いたしました。
これは単なる診療科の追加ではなく、
当院がこれから先も地域医療を担っていくための、
新しい一歩だったと思っています。
また同じ4月には、
問診表を手書きから
WEB問診(Symview)へ切り替えました。
業務効率化、医療DXの一環として、
当院として本格的に取り組んだ、
最初のWEB問診であります。
どうしてもこれまでの手書きのほうが
慣れているので安心という声もありましたが、
患者様にもスタッフにも頑張って使っていただきました。
現在ではすっかり扱いに慣れて、
逆にこれがないと手間がかかると思うようになりました。
患者様にとっても、
スタッフにとっても、
少しずつですが確かな変化を感じられる取り組みでした。
夏にかけては、
院外の環境にも大きな変化がありました。
7月に竪亀屋町の土地を購入し、
8月には新しい駐車場を
オープンすことができました。
駅からやや距離のある当院にとって、
「通いやすさ」を整えることは、
以前からの課題でもありました。
バスや電車を乗り継いで来られる患者様には、
安心して車で来れるようになったと、
喜んでいただける取り組みとなりました。
あわせて、
1階の大幅なリニューアルも行い、
院内の雰囲気も落ち着いた空間へと
生まれ変わりました。
小児科があったころのポップなイメージから、
少し大人向けのシックな印象になったと思います。
併せて一人掛けのソファーを準備し、
安心感を持っていただけるようにしています。
秋には、
レントゲン装置を、
島津製作所 FLEXA VISIONへ更新しました。
検査を受けられる方に、
より安心していただけるように。
そして、より質の高い診療を行うために。
目立たない部分かもしれませんが、
当院にとっては大切な投資の一つです。
【2025年 主な出来事】
・2025年3月 小児科診療 終了
・2025年4月 糖尿病内科 開設
・2025年4月 WEB問診(Symview)運用開始
・2025年7月 竪亀屋町259 土地購入
・2025年8月 竪亀屋町駐車場 オープン
・2025年8月 1階 改装
・2025年9月 X線テレビ台更新
・2025年10月 駐車場にサントリー自動販売機 設置
こうして振り返ってみると、
一つひとつは小さな出来事でも、
積み重なると、とても濃い一年だったように思います。
そのすべてを支えてくださったのは、
患者様、地域の皆様、
そして日々現場を支えてくれているスタッフです。
これからも当院は、
派手さはなくとも、安心して相談できる、
身近な存在でありたいと考えています。
変わるところと、
変わらないところ。
そのバランスを大切にしながら、
これからも歩みを続けてまいります。
本年も誠にありがとうございました。
どうぞ皆様、
穏やかな年末年始をお過ごしください。
そして来年も、
吉岡医院をよろしくお願いいたします。
吉岡医院 吉岡幹博