2026年2月27日
最近急に暖かくなってきました。
日中は15度を超える日もあり、2月とはいえ春の気配を感じます。
季節の変わり目、体調管理に気をつけたい時期ですね。
インフルエンザB型の流行はまだ続いています。
職場やご家庭内での感染も見られます。
引き続き十分な感染対策をお願いいたします。
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皆さんは炎症性腸疾患をご存じでしょうか。
英語ではInflammatory Bowel Diseaseといいます。
その頭文字をとってIBDと呼ばれています。
IBDとは腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。
腹痛や下痢、血便などの症状を繰り返します。
長期にわたり治療が必要となる疾患です。
主な病気として、潰瘍性大腸炎とクローン病があります。
いずれも原因ははっきりとは解明されていません。
免疫の異常が関与すると考えられています。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症や潰瘍を生じます。
血便や頻回の下痢が主な症状です。
再燃と寛解を繰り返すことが特徴です。
クローン病は口から肛門までの消化管に炎症が起こります。
腸の深い部分まで炎症が及ぶことがあります。
狭窄や瘻孔を形成することもあります。
IBDの患者さんは近年増加傾向にあります。
以前は比較的まれな疾患という印象でした。
現在では日常診療でよく目にする病気となりました。
特に患者数が多いのは潰瘍性大腸炎です。
この10年で治療は大きく進歩しました。
選択肢は飛躍的に広がっています。
従来の5-ASA製剤やステロイドに加え、
生物学的製剤やJAK阻害薬などの新薬が登場しました。
免疫を精密にコントロールする時代になっています。
一方で、これらの治療は専門性が高く、
常に最新の知識と経験が求められます。
ガイドラインも頻回に改訂されています。
私も15年以上開業医として診療を続けておりますが、
入院で使用する高度な治療薬に触れる機会は限られます。
最適な治療が提供できているか悩むこともありました。
そのような場合には専門医療機関へ紹介してきましたが、
患者さんにとっては通院先が変わる負担もあります。
できれば地域である程度治療できる形が理想です。
今回4月より当院2診に
炎症性腸疾患(IBD)外来を新設いたします。
専門医が継続的に診療を担当します。
担当する医師は京都大学大学院定の若手専門医です。
炎症性腸疾患を専門として研鑽を積まれています。
最新の知見に基づいた診療を行っていただけるものと考えています。
これにより当院で対応できる治療の幅が広がります。
より専門的な判断を院内で行うことが可能になります。
必要に応じて適切なタイミングで高次医療機関へ紹介いたします。
これまで2診は「糖尿病・生活習慣病・甲状腺外来」
という名称で診療を行ってきました。
多くの患者様にご利用いただいております。
今回の体制拡充に伴い、
名称を「内科専門外来」へ変更いたします。
より包括的な専門外来として位置づけます。
その中にIBD外来、糖尿病外来などを設け、
専門性を明確にしながら診療を行います。
今後さらに分野を広げていく可能性もあります。
また月曜日も内科2診体制となります。
患者様の多い曜日でもスムーズな診療を目指します。
待ち時間の軽減にもつなげていきたいと考えています。
これからも工夫を重ねながら、
幅広く質の高い医療を地域の皆さまに提供してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
吉岡医院 吉岡幹博